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ペルソナ2の世界観「こちら側」「向こう側」 18:22
久しぶりの考察です。
ペルソナ2の最大のミステリーであると言ってもいい「向こう側」ってどこだよ?ということについて。

まず「罪世界の達哉が『向こう側』に行ってしまった事」を、どのように捉えるかで解釈が全く変わってくるので、いくつか挙げてみます。

1:パラレルワールド(SF)説
2:主人公、達哉の成長をファンタジックに描写した説

1:パラレルワールド説

 「異聞録」のように、平行世界が二つあり、罪世界の達哉だけ元いた世界に帰った、という解釈。

・そもそも、新しい世界はどのようにしてできたのか。
 いくら人間の意識を束ねる神だからって物理的に地球そのものを「再生」させるなんてできるのでしょうか。人間じゃない生物も地球にはたくさんいるのに。
 同じようにラスボスの手によって新しい世界となったジョジョ6部を引き合いに出させて頂くと、こちらは「一つの宇宙の時を加速させる事で新しい宇宙に生まれ変わらせる」という方法をとっています。パラレルというよりはリサイクル型です。(後ほどパラレルを扱うラスボスも登場しますが)
 そして、その世界に存在している「元の地球」の住人の少年は「特異点」となるはずですが、その世界の存続に影響はなかったようです。

 ペルソナ2の場合はリサイクル型ではなく、完全にパラレル型でしょう。罪のエンディングではもとの地球は消滅してしまい、珠領椹圓世韻残りました。それを「5人が出会う事を無しにして(選択肢の分岐点を変えて)消えなかった世界」へ、地球の消滅に巻き込まれる事を免れた達哉たち5人や珠領椶僚賛佑燭繊嶌畧こΔ竜憶を持っている人たち」の意識だけを同化させる、それで世界は消えないし舞耶も生き返って万歳、というラスト…のはずでした。

しかし、ここで疑問となるのは。

・物理的に同じ世界が二つ存在する?
 向こう側にいる人間は肉体的にも記憶的にも、罰世界の彼らに上書きされている。
 罪のエンディングで栄吉たちが次々と光になって消えるのですが、精神のみが融合した場合、「罪」の時点で彼らの存在は精神体だ、ということになってしまうのでは…?消えるときも罰のラストの達哉のように体は残ってその場に倒れてしまうはず。

淳の好きな本「星の王子さま」では、王子さまは自分の星に帰る時「体は重すぎて持っていけない」と言って、読者からはまるで一度死んでしまうような表現で行ってしまいます。
王子さまが倒れたあとは、何故か体も残っていません。

これと同じような状態というべきでしょうか。死亡した舞耶の肉体も光になって消えたあたりを鑑みると、罰世界に移動する際に精神と肉体が融合したかたちでそのまま送られた、と考えるしかなさそうです。死亡していても記憶は必要だからです。


同じ世界が二つ存在すると仮定したなら。

・達哉は帰り方を知っていた

ということになります。本編+追加シナリオでそのことにふれる描写があるのではないかと頑張ってみてましたが、ありませんでした。
本能か?

・そして、帰り方を知っている達哉の体は「向こう側」に残されている/もしくは、向こうへ帰った時点で当時の状態のまま再生される(傷跡も含む)

本来なら、罰の達哉にとって罪の達哉は「分岐点によって存在していたかもしれない達哉の意識のうちのひとつ」に過ぎないわけです。本体が罰達哉なら、記憶を取り戻さない他の3人のように深層意識のどこかにとどまってもよかったはず。最初のうちは自我を眠らせようと思ったけれど失敗した、と「孤影1」で言っていたのですが、すべてに決着がついたあとならそれも可能だったでしょう。
しかし、達哉は罰の世界に存在する事を自ら拒みました。
その理由は、本人がラストで説明してくれてますね。
あの瞬間ほんとに達哉と達淳が私の中で不動になったものですが、まあそこはおいといて。

現時点で考えられる事は、
・ペルソナ2の世界は、フィレモンたちの実験対象(今回は達哉たち)の選んだ選択肢によって分岐し、生まれている。
・罪世界は消えてはおらず、存在している(場としては珠領椹圓里漾
・本人の意思に関わらず罪世界から罰世界に記憶を移した住人たちは罪世界には存在していない
・達哉は多分一度向こうに戻ったら罰世界には戻れないし、そのつもりもない

というかんじでしょうか。
なんだか、異聞録の時は心理学ベースだったのに罪罰ではSFに…
ちなみに、3に出てくる達哉らしき人物は罪罰の達哉と違う世界の達哉であるとペルソナ倶楽部4にあるそうです。


2:主人公、達哉の成長をファンタジックに描写した説

 ジュブナイルっぽい解釈でとても好きな解釈ですが、罰のヤンキーな達哉の描写がもっとあったらよかったかも。
最終的に、学校も行かず家族仲も不和だった達哉が「刑事になる」という夢を持つようになった=マイナスからゼロにようやく成長した、という結果はありますが、プレイヤーがずっと見てきたのは罪の達哉ですので…

勿論罪の達哉も罪の最初の時点から見ればずいぶん成長したなあと見受けられるわけですが、

・罪達哉本人の口から具体的な夢をきいてない
・克哉との和解はあっても罰世界の克哉であるし、父とは会話しているシーンすらない

ので、罪達哉の当初の問題でシャ達にも突っ込まれてた「進路どうするの?」とか「現実への無気力さ」は根本的にどう解決したのかまるでわからないのです。世界は救いましたが。

個人的には追加シナリオにここを入れてほしかったですね。
クトゥルフ的なあれこれもよかったんですけど、罪の達哉は結局登場してから舞台を降りるまで存在がファンタジーでしかなかったので。

なので、この説をベースに考えるなら、「向こう側へ帰る=直接描写はないがこれまでのひねくれた自分とお別れした」という解釈をすればいいのかな…?

やっぱり罰達哉の描写があまりなかったので、どうしても「成長するなら罪の達哉にしておくれ…」感が否めないですね笑


正直なところ、罰PSP版発売前に追加シナリオがあると発表があったとき、エンディングのその後を描写されたらちょっときついなと思ってました。
やっぱり自分の想像をガシャーンされるのはこわいものです。なかったですけど!
「想像におまかせします」のエンディングでよかったなって思います。おかげでこういう考察もできますし。

私個人では1のパラレルワールド説のほうをメインで想像してます。
ただ、異聞録ではそれがデヴァシステムでできた&麻希の理想の世界ベース、と明確な説明があるのにたいし、ペルソナ2では神様が作った&誰の作った世界がベースなのか不明瞭っていうことになっちゃってるんですよね。
できれば異聞録的な明確さはあったらよかったなと思います。

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